『お墓じまい』から『卒墓』へ

墓じまいとは?

墓石・供養の業界では近年『お墓じまい』と言う言葉を多用しています。

少子高齢化・核家族化・宗教観の変容によりお墓に対する考え方も変わり お墓を継ぐ者がいない、子どもに負担をかけたくないなど、様々な事情によりお墓の引っ越しや処分を検討される方が増えてきています。

その、お墓の処分の事を『お墓じまい』と呼んでいます。

墓じまいは後ろめたいこと?

しかし、ご相談を受ける中で『お墓じまい』をすることは、ご先祖や今までお墓を守っ てきた先人に申し訳がないと感じている方も多数います。

なぜ、そのような感覚・感情になるのでしょうか?

「お墓じまい」というネガティブな言葉

私たちは『お墓じまい』という言葉に注目しました。 お墓を「終い」にする、お墓を仕舞う、したがって『お墓じまい』 。

『お墓じまい』を検討される方は、これからも先々も永代供養などの途切れることのない供養のために今あるお墓の形態から変え、供養を続けようと考えています。つまり前向きな気持ちでお墓を仕舞うのです。

そう考えると、終いにする『お墓じまい』は業界側からの視点で考えられた言葉であり、先祖供養を考えるご家族様の本来の気持ちとは正反対の言葉だと気づきました。

供養のカタチではなく、気持ちに寄り添いたい

長年供養の業界に携わっていると、供養される方の気持ちの部分を忘れ、供養のカタチだけに捕らわれることがあります。 様々なことが多様化されていく現代、供養のカタチも様々です。

しかし、供養する方の気持ちに変わりはないのです。 亡くした故人を偲び、思いを寄せる、心残りをとどうにか晴れやかににする為に供養を する。その気持ちに寄り添い、お応えすることが私たち供養に携わる者の役目だと思います。

「終い(しまい)」から「卒業」へ

そこで、後ろ向きに聞こえる『お墓じまい』という言葉を使うのをやめようと考えま した。 これから先も途切れない供養のために、今あるお墓・供養のカタチから新たなお墓・ 供養のカタチへ転換する。現状のお墓・供養から卒業し、新たな未来へ向かって歩みだす。

その思いを込めて『卒墓(そつぼ)』と呼ぶことにしました。

私たちは故人への途切れない供養のカタチのために『卒墓』をすることを素晴らしいことであると考えます。この『偲墓(しぼ)』という新しい供養の仕組みも、その想いを実現していただくために考えました。どうか後ろ向きな気持ちにならず、ご相談してください。

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