ペットと一緒に永代供養?!愛しいペットと一緒に眠れるお墓を探そう!

近年、ペットは家族を癒す愛玩物から、大切な家族の一員へと変わってきました。そのため、長い時間を家族同様に過ごしてきたペットと、離ればなれになるのは辛いと考える方は少なくありません。

そんな愛情あふれる方が、ペットと一緒に眠れるお墓をお探しなら、ご安心ください。ちゃんとあります。それも通常のお墓だけではありません。半永久的に供養し続けてもらえる、永代供養のお墓もあります。

そこでこの記事では、ペットと一緒の永代供養について、以下の項目にわけて詳しく解説していきます。

  1. 永代供養について
  2. ペットの永代供養について
  3. 人間と同じお墓にペットは眠れる?
  4. ペットと一緒に眠れるお墓を探そう!
  5. ペットと一緒の永代供養は可能?

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永代供養について

永代供養とは、ご遺骨の永代にわたる供養をはじめとして、お墓の維持・管理まで寺院や霊園にお任せできる埋葬方法です。

そのため、従来はお墓の継承者が途絶えてしまった方や、身寄りのない方のための供養方法でした。しかし近年は、継承者がいてもご遺族にお墓のことで気苦労をかけたくないなどの理由から、永代供養を選ぶ方が増えています。

永代供養墓とは

永代供養墓とは、永代供養が備わったお墓全般のことをいいます。

永代供養墓の多くは、施設側が用意した石碑などの元に、ご遺骨を骨壺から取り出して埋葬する合祀というスタイルがとられるため、合祀墓や合葬墓などと呼ばれることもあります。しかし、合祀墓だけが永代供養墓というわけではありません。納骨堂や樹木葬、個人の墓石が持てる家族墓などもあります。

永代供養墓と先祖代々のお墓との大きな違いは、継承者を必要としないことです。また、たとえ個別に納骨したとしても、一定の期間を経て合祀されるという点も特徴的です。

寺院や霊園側が家族や親類に代わって墓守の役割を担う永代供養墓は、ご自身が亡くなってからも末永い供養を望む方たちの注目を集めています。

ペットの永代供養について

永代供養には、ペットのためのお墓もあります。

他の方のペットと合葬される合祀スタイルの施設が多くなりますが、一般のお墓のように墓石を設けることができる施設もあります。デザインもさまざまで、肉球型の墓石をご覧になったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また、別途お布施が必要になりますが、事前に予約することで、納骨の際にご住職に読経をしてもらうことも可能です。

人間と同じお墓にペットは眠れる?

ひと昔前なら、ペットと同じ墓は認めないとする墓地が一般的でした。

ここからはこの記事の要となる「ペットは人間と同じお墓に眠れるのか?」ということについて、さまざまな視点からピックアップして紹介します。

法律上は問題なし、ただし注意点あり

ペットなどの動物の遺体は、法律上、一般廃棄物として扱われます。

ペットを愛する方にとっては納得できない表現ではありますが、ペットのお骨は端的に「モノ」として扱われるということです。

そのため、ペットのお骨をお墓に入れるということは、お墓に故人の遺品を入れることと同じ意味になります。また、お墓に「モノ」を納めることを禁止したり、許可を要するといった法律もありません。

したがって、法律の上では、人間のお墓にペットのお骨を埋葬しても問題はないといえます。

ただし、「墓埋法」には「国民の宗教的感情に適合し」という一文があります。これは、もしもペットの納骨が、他の利用者の方たちの宗教的感情に適合しないと判断された場合、墓地の管理者はペットと人間が同じはお墓に入ることを拒否できるということです。

これらの観点を複合して考えると、ペットと一緒のお墓に眠るには、法律上は問題ありませんが、墓地管理者の許可が必要ということになります。

では、宗教的には?

寺院の墓地に限らず、故人の供養は仏教の教えに基づいて行われます。

仏教には生き物が業の結果として輪廻転生する、「六道(ろくどう)」という考え方があります。六道とは、生まれ変わりを繰り返す6つの迷いの世界を意味し、天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道と6つの道があり、ペットは畜生道に分類されるため、人間道に分類される「人」と同じ扱いにはなりません。

さらに、輪廻転生の考えにおいて、悪行をすると次の生まれ変わりでは「畜生道」に生まれ変わるという教えもあることから、一緒のお墓に入ることを倫理上良しとしていません。

また、浄土真宗では「南無阿弥陀仏」と唱えることで浄土に行けるとしていますが、動物は「南無阿弥陀仏」と唱えることができないため成仏できないとされています。こうした考え方から、成仏できないペットと人間の共葬は受け入れられないとされがちです。

しかし、仏教には、自分自身が積み重ねた功徳を相手にふりむけて与える「回向(えこう)」という教えがあります。例えば、同じ浄土真宗でも、人間が唱える「南無阿弥陀仏」をペットに「回し向け」ることで、ペットも浄土に行けるという考え方です。

加えて、「供養を行うことで動物であってもすぐに極楽浄土にいける」という教えの解釈もあることから、すべての寺院がペットとの共葬に対して、否定的というわけではありません。

最終的には寺院・霊園の管理規定による

法律の上では、ペットとの共墓に対応している寺院・霊園であれば、ペットとの共葬は可能です。ただし、寺院・霊園の規約によって禁止されている墓地では、共葬は不可となります。

したがって、ペットと一緒のお墓に入れるかどうかは、寺院・霊園の管理規定次第ということになります。

先祖代々のお墓にペットは納骨できる?

前述のとおり、法律上はペットとの共墓に対応している霊園・寺院であれば可能となります。ただし、先祖代々のお墓にペットを納骨できるかどうかは、そのお墓がある墓地の管理規定によります。

そのため、寺院・霊園の規約によって禁止されている場合は、その墓地での納骨はあきらめるしかありません。

ペットのお墓に一緒に入れる?

ペットのお墓は、人間のご遺骨をあとから入れることを想定していません。

ただし、共墓できるスペースを設けているペット霊園であれば、あとからの共葬が可能になります。また、ペットと共墓できることを謳っている霊園であれば、もちろん可能です。

すでにペット専用霊園に納骨されているのであれば、共葬に対応しているか問い合わせてみましょう。

ペットと一緒に眠れるお墓を探そう!

現状では、ペットと一緒に眠れるお墓は、それほど多くありません。しかし近年、ペット対応の霊園は確実に増えています。

ペット専用区画を設けるだけでなく、全区画ペットとの共葬を認めているところもあります。また、飼い主様とペットのみが入るための樹木葬を用意している霊園もあります。

ねらい目は民営墓地、寺院はご住職の考え方ひとつ

民営墓地は、宗教的な制約が緩い傾向にあります。そのため、他の墓地と比較して、ペットとの共葬を受け入れているところが見つけやすいといえます。

また、寺院であっても、ご住職の考え方によるところが大きいため、菩提寺に相談してみるのも良いでしょう。

なお、自治体の運営する公営霊園では、ペットを埋葬することはできません。

ペットと一緒の永代供養は可能?

ペットと一緒の永代供養は、もちろん可能です。まだそれほど多くはありませんが、徐々にその数を増やしています。

ペットと一緒に永代供養をしてくれる霊園では、動物嫌いの方への配慮もあり、区画を分けてペットとの永代供養エリアを設けているようです。

また、ペットと一緒に入れる樹木葬霊園もあります。樹木葬は文字通り、樹木を墓標がわりとしたお墓です。個別型と合祀型があり、合祀型の場合、人のご遺骨とペットのお骨を一緒にすることに抵抗がある方もいるため、同じ霊園内にある別に設けられた区画に合祀されることが多いようです。

加えて、納骨堂にもペットと一緒に入れる施設が比較的多くあります。寺院の敷地内であっても、一般墓ではペットを禁止していても、納骨堂なら対応できるという場合もあります。

まとめ

ペットと一緒に入れる永代供養についてご紹介してきました。

ほんの少し前までは、人のお墓にペットが入ることはタブーとされてきました。しかし近年、ペットは家族の一員となり、人と同様に扱うことが当たり前になってきています。そのニーズに応えるように、寺院・霊園ではペットのお墓を用意するところが増えています。

ペットと一緒に入れる永代供養墓も、確実にその数を増やしていますので、あきらめずに探してみてください。ご家族が納得できるペットとの終の棲家が、きっと見つかることでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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