永代供養墓とは?特徴と注意点、選ぶ際のチェックポイントもご紹介!

お墓は先祖代々受け継がれていくものですが、多種多様な生き方を選択できる現在、将来的にお墓の管理をどうすればいいのか、不安に思う方が増えています。そういった方のお悩みを解決するのが、近年注目を集めている永代供養墓です。

しかし、永代供養墓には色々な種類があり、費用やご供養の方法なども寺院や霊園によって異なります。上手に選ぶためには、どんな点をチェックすればいいのか、迷ってしまわれる方も多いのではないでしょうか。後悔のない、納得のいくお墓選びのためにも、基本的な部分は知っておきたいものです。

そこでこの記事では、永代供養墓について、以下の項目にわけて詳しく解説していきます。

  1. 永代供養とは?
  2. 永代供養墓とは?
  3. 永代供養墓の主な種類と費用相場
  4. 永代供養墓を選ぶ際のチェックポイント
  5. 永代供養墓のメリットとデメリット

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ぜひ最後までご覧ください。

永代供養とは?

永代供養とは、様々な理由からお墓参りが難しいご遺族に代わって、寺院や霊園などがご遺骨の供養や管理を担ってくれる埋葬方法です。そのため、お墓の継承者に悩む方や、お墓のことで子供や孫に負担をかけたくないと考える方達に選ばれている、現代人に寄り添った供養方法です。

永代供養墓とは?

永代供養墓とは、永代供養が約束されたお墓全般のことをいいます。

寺院や霊園側がモニュメントなどを建立し、他家のご遺骨も一緒に安置する合祀墓や合葬墓などをはじめとして、納骨堂や樹木葬、個人の墓石が持てる永代供養付き墓地・霊園などがあります。

永代供養墓の主な種類と費用相場

永代供養墓は、種類によって価格に幅があります。お墓の種類別に、費用相場を確認していきましょう。なお、「散骨」については、最初に費用を支払うことで以後の管理や供養の必要がないという点から、永代供養のひとつとして紹介します。

合祀墓

合祀墓とは、ご遺骨を骨壺から取り出し、他の方と一緒の場所に埋葬するお墓です。

費用相場は、5万円~30万円位になります。

集合墓

集合墓とは、石碑などのモニュメントを共有しながら、骨壺のまま埋葬するお墓です。ほとんどの施設では個別安置に一定の期間を設けており、その期間が過ぎると合祀に切り替わります。

費用相場は、20万円~60万円位になります。

個別墓

個別墓とは、個人や家族ごと墓石を建て、骨壺のまま埋葬するお墓です。集合墓と同じように、一定の期間が過ぎると合祀に切り替わります。

費用相場は、50万円~150万円位になります。

納骨堂

納骨堂とは、ご遺骨を安置し供養することのできる施設のことです。費用は形態によって差があるため、タイプ別に紹介します。

ロッカー式の納骨堂
鍵付きのロッカーの中に骨壺を納めます。(相場:20万~80万円位)
仏壇タイプの納骨堂
上段に仏壇を備え下部に骨壺を納めます。(相場:40万~200万円位)
自動搬送式の納骨堂
お参りの際に骨壺が自動で搬送されます。(相場:50万~200万円位)
位牌タイプの納骨堂
並べられた位牌に向かってお参りします。(相場:5万~10万円位)

樹木葬

樹木葬とは、樹木を礼拝の対象にしたお墓のことです。納骨堂と同様に、費用は形態によって差があるため、タイプ別に紹介します。

個別納骨タイプ
1本の樹木に個人あるいは家族単位で納骨します。(相場:50万円~150万円)
集合墓タイプ
樹木を共有し、骨壺のまま納骨します。(相場:20万円~60万円)
合祀タイプ
樹木を共有し、ご遺骨は合祀します。(相場:5万円~20万円)

散骨

散骨とは、ご遺骨を粉末状にして撒く、自然葬のひとつです。撒く場所は、海や山以外に宇宙などもあり、選択によっては高額になります。また、ご遺骨は2mm以下のパウダー状にする必要があり、専門家に依頼した場合、別途1万円程度の費用が必要です。

費用相場は、5万円~30万円位になります。

費用相場(一覧表)

種類 金額
合祀墓 5万円~30万円
集合墓 20万円~60万円
個別墓 50万円~150万円
納骨堂 5万円~200万円
樹木葬 5万円~150万円
散骨 5万円~30万円

永代供養墓を選ぶ際のチェックポイント

永代供養墓を選ぶ際のチェックポイントを、12の項目に分けてご紹介ます。ご自身の希望はもちろん、ご家族や親類の方の希望も考慮しながら確認していきましょう。

  1. 費用とその内訳

    契約時の費用について、お布施など別途かかる費用がないか、内訳を確認しましょう。

  2. 年間管理費の有無

    本来、永代供養墓に年間管理費はかかりません。ただし、生前申込の場合、あるいは寺院・霊園の経営方針によって年間管理費が必要な施設もあります。事前にしっかり確認しましょう。

  3. 永代供養墓の見学

    実際に購入予定地に足を運び、苑内の雰囲気や参拝スペースなど、管理が行き届いているかご自身の目で確かめましょう。その際、お墓参りが可能な時間帯なども、併せて確認すると良いでしょう。

  4. 納骨方法

    永代供養墓の埋葬方法には、骨壺から取り出し他の方のご遺骨と合わせて埋葬する「合祀型」と、ご遺骨を骨壺のまま埋葬する「個別埋葬型」があります。

    合祀型では、一度埋葬したご遺骨は、個別に取り出すことが不可能になります。

    そのため、分骨や改葬をすることができません。また、お参りの際にも永代供養塔などのモニュメントの前で手を合わせることになるため、さみしさを感じてしまう方も少なくないでしょう。

    一方、個別埋葬型には、納骨堂のように個別に振り分けられたロッカーでご供養されるタイプや、一般的なお墓に埋葬するタイプなどがあります。骨壺のまま埋葬するため、分骨や改装も可能です。

    また、お墓によっては、昔ながらのお参りができるので、合祀型に抵抗を感じる方でも受け入れやすいといえます。

  5. 納骨法要の有無

    納骨法要は、寺院・霊園によって有無が分かれます。もしも行われるのであれば、墓前のスペースを確認し、参列者が多い場合は事前に相談しましょう。また、納骨時の法要はもちろん、四十九日や一回忌などの法要も併せてお願いする際には、別途お布施が必要かも事前に確認しましょう。

  6. 戒名・法名について

    ご遺骨の戒名・法名についても、寺院・霊園によって対応が異なります。本名のままで納骨可能な施設もあれば、所定の寺院の戒名・法名が必要な場合もあります。

    そのため、ご遺骨に戒名・法名がない場合、あるいは他宗派でつけた戒名がある場合、納骨可能か聞いておきましょう。

    また、戒名・法名をつけてもらえるのか、つけてもらえるとしたら費用はどれくらいかかるのかも併せて確認しておくと安心です。

  7. 合同法要の有無

    永代供養墓では、お盆やお彼岸に合同法要を行う施設もあります。開催の有無や時期、費用などについて確認しておきましょう。

  8. ご夫婦や家族など、後日追加することの可否

    永代供養墓の受け入れは、基本一体ずつになりますが、ご家族などで契約した場合、何体まで追加可能か確認しましょう。施設によっては、複数同時に申し込むと、割引を受けられる施設もあります。また、血縁者以外のご遺骨を納めたい場合も、事前の確認が必要です。

  9. 改葬手続き

    自治体によっては、改葬先の「受入許可書」が必要になりますので、事前に用意してもらえるのか確認しておきましょう。

  10. 必須条件の有無

    寺院・霊園によっては檀家になる必要があったり、施設が取り仕切る「会」への加入を求められるケースがあります。納骨のための必須条件は、しっかりと事前に確認しておきましょう。

  11. 宗教・宗派の確認

    永代供養墓のほとんどは宗教不問ですが、寺院・霊園によっては、特定の宗教・宗派でなければ納骨できない場合があります。事前にしっかりと確認しておきましょう。

  12. その他

    その他、分骨の可否、生前申し込みの可否、位牌などのお炊き上げの可否と費用など、ご自身の希望もチェックポイントになります。

    また、墓じまいなどで複数のご遺骨を永代供養墓に改装したい場合、あるいはご自身でお骨を持参できない場合は、「送骨」についても受け入れ可能か、確認したほうが良いでしょう。「送骨」とは、骨壺を郵送で送ることです。

永代供養墓のメリットとデメリット

永代供養墓を申し込む際に、しっかりと押さえておきたいメリットとデメリットについて紹介します。永代供養墓はメリットの多い埋葬方法ですが、デメリットの確認も大切です。

メリット

永代供養墓のメリットは、後継者の有無に関わらず申し込みができることです。また、供養・管理を寺院・霊園が行ってくれるため、定期的なお墓参りや法要などの供養を気にかけなくて済むこともメリットといえます。

ほかにも、一般的なお墓を建てるよりもリーズナブルな点から、永代供養墓の購入を検討する方が多いようです。通常、お墓を建てる費用は200万円前後といわれていますが、永代供養墓は埋葬方法にこだわらなければ、数万円から埋葬できます。

デメリット

永代供養墓における一番のデメリットは、合祀という埋葬方法が、通常のお墓参りに慣れている方たちに受け入れ難い点でしょう。

合祀とは、ご遺骨を骨壺から取り出して、見知らぬ方たち多数のご遺骨と一緒に埋葬することです。一度合祀してしまうと、個々のご遺骨を取り出すことはできなくなります。

また、たとえ個人で墓石を設けたとしても、いずれは合祀されるという点にも注意が必要です。合祀のタイミングは、個々の契約にもよりますが、最長でも50回忌の「弔いあげ」と考えておくと良いでしょう。

加えて、永代供養墓ではお墓参りの仕方に、制限が設けられている場合もあります。寺院・霊園にもよりますが、墓前で手を合わせるのではなく、定められた場所でしかお参りできない場合もあります。また、屋内の納骨堂ではお線香が禁止されていたり、屋外であってもお供え物などを認めていない施設もあるため、これらの制限は、昔ながらのお参り方法を望む方にとっては、デメリットといえるでしょう。

まとめ

永代供養墓とは、管理やご供養を寺院・霊園にお任せでき、後継者を必要としない、忙しい現代人のライフスタイルに寄り添ったお墓です。

しかし、比較的新しいご供養方法を供えたお墓だけに、昔ながらの先祖代々のお墓に思い入れの有る方にとっては、難しい判断であることを心にとめておきましょう。

この記事を参考に、永代供養墓の特徴やメリット・デメリットなどを把握し、ご家族皆様が納得できるお墓を求められることをお祈りしております。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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