永代供養について相談したい!その前に決めておきたいチェックポイント
永代供養や葬儀、お墓や納骨について相談したいと考えたとき、いつ、誰に、何を話したらいいのか、わからないことや不安なことは多々あることと思われます。事前にある程度の流れや、押さえておきたいチェックポイントが確認出来たら、心強いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、永代供養の相談について、以下の項目にわけて詳しく解説していきます。
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ぜひ最後までご覧ください。
永代供養とは?
永代供養とは、寺院や霊園がご家族に代わって、ご遺骨の供養やお墓の管理を行ってくれる供養方法です。いつでもお参りができ、たとえお参りにいけなくなったとしても無縁仏になる心配がありません。
また、承継を前提としていないため、継承者がいないという不安を抱えている方だけでなく、お墓のことでご家族に負担をかけたくないと考えている方にも選ばれています。
ご相談の流れ
はじめに、永代供養を検討する際の、基本的な流れを解説します。
希望の条件をリストアップ
所在地やご予算、こだわりがあるなら宗派など、条件を書き出してみましょう。
条件に近い寺院や霊園に、メールかお電話でお問合せ
条件に沿った寺院や霊園をピックアップし、メールかお電話で直接連絡します。
寺院や霊園、施設などを見学
実際の納骨堂や永代供養墓などに足を運び、スタッフと面談します。
相談の前に決めておきたいチェックポイント
ひと口に永代供養といっても、寺院・霊園によって様々な特徴があります。はじめての時は、どんな基準で選べばよいのか、迷うところではないでしょうか。
ここからは、相談に向かう前に決めておきたいチェックポイントについて解説します。
寺院・霊園・施設の環境と交通経路
永代供養を選ぶ際には、お墓のある場所や立地が大切になります。
永代供養は、お墓の管理やご供養をお任せできますが、お墓参りには訪れたいと思われる方も多いのではないでしょうか。また、故人と所縁の有る方が、お参りに訪れることもあるでしょう。いざという時に困ってしまわないように、自宅から寺院・霊園までのアクセス方法は、事前に確認することをおすすめします。
公共交通機関を利用するなら、自宅からの所要時間や路線、乗り換え回数なども調べておきましょう。近隣の駅やバス停から、送迎バスが運行している施設もあるので、気になる方は聞いてみましょう。車を利用するなら、自宅からのルートはもちろん、お盆やお彼岸の時期に混雑を避けられるようなルートも知っておくと便利です。
施設からお墓までの参道の状況も、坂道の勾配や階段などを確認しておくことで、ご高齢の方も安心してお参りできます。
プラスアルファとして、寺院・霊園の周辺エリアのお店情報も、知っておくと何かと便利です。たとえば、お墓にお供えするお花やお線香などを買えるお店が近場にあれば、思い立ったときにお参りに行けます。また、周辺に家族や親戚で立ち寄れるスポットがあれば、お墓参りのあと先に、団らんのひと時を過ごすこともできるでしょう。
永代供養を申し込む際の費用と維持費
永代供養を申し込む際に、費用や維持費も大切なチェック項目のひとつです。
永代供養の供養や管理の仕方には明確な決まりはなく、寺院や霊園によって異なります。ローンや分割払いについても、対応の可否が分かれるため、一括払いが難しい方は確認が必要です。
注意したい費用としては、管理費などは一括で支払う施設と年単位の支払いが必要な施設があり、最初に支払った管理費以外に年間維持費が必要となるケースもあります。墓誌(石碑)への名入れや副葬品の扱いについても、最初の契約料に含まれている場合と別料金の場合があるので、契約金には何が含まれているのか、何が別料金になるのかなど、わからない点は遠慮せずに聞くようにしましょう。
また、永代供養の基本料金は、ご遺骨一柱分がほとんどです。ご夫婦やご家族全員の分となった場合、料金が変わってきますので、最初から家族分を用意したほうが良いのか追加でお願いできるのか、事前に確認することをおすすめします。
合祀されるまでの納骨期間
合祀されるまでの納骨期間は、永代供養独特の確認項目になります。
永代供養には「合祀」という、骨壺から出した状態での埋葬方法があります。はじめから合祀墓を選択している場合は問題ありませんが、通常のお墓と同じように個別の供養をお願いする場合、合祀されるまでの期間の確認が必要です。
合祀されるまでの納骨期間は、寺院・霊園によって選択できる場合と最初から決まっている場合があります。選択できる場合は、17回忌・33回忌・50回忌などが目安となり、延長が可能な施設もあります。
ご供養の頻度
お墓のご供養を寺院・霊園にお願いできる永代供養を選ぶ際には、ご供養の頻度も気になるところです。
春と秋のお彼岸とお盆のご供養は大半の寺院・霊園で行っていますが、中には合同供養を年1回と定めている施設もあります。また、月命日の供養や日々の廻向(読経など)までしてくれる施設もありますので、事前にチェックしておきましょう。
お墓参りの方法
永代供養では、ご遺骨を目前にしてお参りできる施設もあれば、共同の祭祀所でのみ参拝が可能な施設など、その形態は様々です。お線香やろうそくを灯すことができない施設や、お花やお供物を供えられない施設もあります。
そのため、従来のお墓参りに思い入れの有る方は、この点もしっかり確認しておくようにしましょう。
寺院・霊園・施設の宗派
永代供養では、基本的に宗派不問で受け入れてくれます。
しかし、寺院が受け付けている場合、寺院が属する宗派の檀家となることや、戒名をつけることが必要となる場合があります。また、施設によっては、決まった宗派に基づいた供養が行われることも少なくありません。
宗教や宗派にこだわりがない方でも、後々のトラブルの原因となる可能性がありますので、事前のチェックは大切になります。
相談項目のチェックシート
永代供養の相談をしたいと考えても、何から聞けばいいのか迷ってしまうことが多いものです。
以下に確認したほうが良いと思える項目の、一覧表を用意しました。内容部分はご自由に変えていただき、相談の際のチェックシートとしてご活用ください。
まとめ
永代供養に限らず、お墓やご供養のことは、気になった時が相談時です。
お問合せをするほとんどの方が、ご供養については初心者です。何を話したらいいのかわからないという方にも、寺院・霊園・施設のスタッフが、確認すべきことを聞いてくれます。お問合せは無料の場合がほとんどですし、問い合わせたら必ず購入しなければいけないものでもありません。気後れせずに、まずは連絡してみましょう。
この記事を参考に、少しでも不安を解消し、落ち着いた気持ちでご供養方法をご選択いただけたら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。