永代供養型の納骨堂とは?申し込み方から費用相場まで解説!

お墓について調べていると「納骨堂」というという言葉をよく見かけることと思いますが、「納骨堂」について、しっかりと説明できる方は少ないのではないでしょうか。

納骨堂は、屋内型の礼拝施設として人気を高めておりますが、利点はそれだけではありません。お墓と同じように子々孫々に渡って受け継ぐことはもちろん、永代にわたる供養・管理を施設にお願いできる永代供養に切り替えることも可能な、ハイブリッドなお墓です。

もしも現在、永代供養のお墓をお探しなら、納骨堂について基本的なことは知っておきたいものです。

そこでこの記事では、永代供養型の納骨堂について、以下の項目にわけて詳しく解説していきます。

  1. 永代供養とは?
  2. 永代供養墓とは?
  3. 納骨堂とは?
  4. 永代供養付き納骨堂の費用相場
  5. 納骨堂で永代供養を申し込む際の手続きについて
  6. 納骨堂のメリットとデメリット

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ぜひ最後までご覧ください。

永代供養とは?

永代供養とは、霊園や寺院が永代にわたってご遺骨を供養・管理してくれることです。申し込みの段階で霊園や寺院に永代供養料を支払い、ご遺骨をお預けしたうえで、ご供養をはじめとした管理全般をお任せします。供養や管理の方法に法的な決まりはなく、寺院や霊園によって様式はさまざまあります。

永代供養墓とは?

永代供養墓とは、特定のお墓を指すのではなく、永代供養が約束されたお墓全般のことをいいます。今回ご紹介する納骨堂をはじめとして、近年人気を集めている樹木葬など、さまざまな種類のお墓に永代供養墓はあります。

永代供養墓と先祖代々のお墓との大きな違いは、子供や孫がお墓を継承する必要がないことです。また、たとえ個別に納骨したとしても、一定の期間を経て合祀されるという点が挙げられます。

納骨堂とは?

納骨堂とは、屋内の専用スペースにご遺骨を納めていくお墓のことをいいます。ここからは、納骨堂について詳しく解説していきます。

納骨堂の定義

納骨堂の定義には、「昭和23年5月31日法律第48号:「墓地、埋葬等に関する法律」2条6項」において、「他人の委託を受けて焼骨を収蔵するために、納骨堂として都道府県知事(市又は特別区にあっては、市長又は区長)の許可を受けた施設」とあります。

そのため、納骨堂が設けられる場所は寺院墓地や霊園の一画が多いのですが、都道府県知事の許可が得られるのであれば、墓地とは別の場所にビルなどを建設することも可能です。

納骨堂と永代供養の違い

永代供養はお墓の管理形態を指し、納骨堂はお墓の種類を指します。

納骨堂には「寺院もしくは霊園が、ご家族に代わってご遺骨を管理してくれる」という特徴があるため、永代供養と混同されがちですが、納骨堂はあくまでもお墓の一種であり、永代供養とは全く別のカテゴリーになります。

永代供養型の納骨堂

永代供養型の納骨堂には、屋外の永代供養墓と同じように、初めから合祀されるタイプと、最初は個別スペースを設け契約期間後に合祀されるタイプの2種類があります。

ほとんどの納骨堂では合祀墓を施設内に設けていますが、中には納骨堂を運営している寺院の合祀墓に埋葬されるケースもあります。

納骨堂の種類

納骨堂の種類について、一覧表にてご紹介します。

種 類 形 態
棚 式 棚式は、建物の壁や仕切りに棚を設け、骨壺並べて安置します。一番古くからある方式になります。
ロッカー式 ロッカー式は、壁面に個別の納骨スペースを設けてご遺骨を安置します。基本的にはコインロッカーのような扉があり、ご遺族には鍵が渡される形式が多くなります。
仏壇式 仏壇式は、個々のスペースに仏壇が設置され、上段に位牌、下段にご遺骨を安置します。ほとんどの施設では、自宅の仏壇のように焼香具・花立て・ロウソク立てなどが置けるため、通常のお墓参りに近いお参りが可能です。
自動搬送式 自動搬送式は、完全機械制御システムで、ご遺骨が参拝スペースまで自動で搬送されてきます。自動搬送型の最大の特徴は、参拝スペースとご遺骨の保管場所が、完全に分けられていることです。
位牌式 位牌型は、位牌を並べて供養し、参拝も位牌に向かって行います。位牌とともにご遺骨を置けるタイプと、別の場所にご遺骨を置くタイプがあります。

永代供養付き納骨堂の費用相場

ここからは、納骨堂での永代供養に必要となる費用について解説します。

永代供養付き納骨堂の相場は50万円

一般的な納骨堂の費用は、使用料を購入した場合で50万円前後になります。

ただし、永代供養の場合、使用料を購入せずに、はじめから合祀を選択することも可能です。その際の費用は、10万円程度になります。

タイプやプランによって価格は変動する

納骨堂はタイプやプランが豊富なため、費用に幅があります。一般的な永代使用料の相場を、種類別にご紹介します。

種 類 永代使用料の相場
棚 式 10万~20万円+年間管理料
ロッカー式 20万~50万円+年間管理料
仏壇式 50万~150万円+年間管理料
自動搬送式 100万円前後+年間管理料
位牌式 10万~50万円+年間管理料
合祀型
(初めから合祀される永代供養タイプ)
10万円~30万円

合祀型以外は上記の金額に、将来的に永代供養に切り替える際の供養料が含まれているケースと、別途必要なケースとがあります。契約の際には、必ず確認しておきましょう。

納骨堂の管理費は永代供養でも必要?

納骨堂をはじめとする一般のお墓は、施設や墓地の使用料としての「永代使用料」と、施設全体の管理・維持に必要な「年間管理料」を支払います。

しかし、永代供養では「永代使用料」も「年間管理料」も必要のないケースがほとんどです。

ただし、納骨堂の永代供養の場合は「永代管理料」として、上記の「永代使用料」と併せて一括で求められるケースもあるようです。こちらも、契約の際に確認しておきましょう。

納骨堂の支払いは、管理費を含めて一括と分割がある

納骨堂の永代使用料や永代供養料は、一括払いが基本です。

しかし、近年は分割払いに対応している施設も増えています。こちらも、契約の際に確認しておきましょう。

納骨堂で永代供養を利用するときの手続きの流れ

納骨堂で永代供養を申し込む際の手続きについて、一連の流れを5つのステップで紹介します。項目によってはチェックポイントも用意しましたので、参考にしてください。

ステップ1 納骨堂を探す

まずは、納骨堂の情報を入手しなければなりません。しかし、数多ある納骨堂の全てから情報得ても、目移りするばかりです。以下のチェックポイントを参考に、条件に合う納骨堂を選別していきましょう。

納骨堂を探す際のチェックポイント
  • 宗旨や宗派
  • 納骨可能なご遺骨の数
  • 合祀までの期間
  • 供養の方法(合同法要・年忌法要・読経の頻度など)
  • お参りのしやすさ(参拝スペースの広さなど)
  • アクセス(自宅からの所要時間・交通の利便性)
  • 費用

ステップ2 納骨堂の見学

情報収集で候補を絞り込んだ後は、実際の施設に見学に訪れてみましょう。見学の際のチェックポイントは、下記を参考にしてください。

納骨堂の見学の際のチェックポイント
  • 自宅から納骨堂までの印象
  • 自宅から納骨堂までの印象
  • 参拝スペースや収蔵スペースの印象
  • バリアフリーの充実度
  • 住職やスタッフの人柄や印象

ステップ3 申込・契約

納得のいく納骨堂が見つかったら申込・契約をします。

契約書の内容はきちんと確認し、遺骨の取り扱いや供養の方法、そして永代供養にしたあとの合祀についてなど、気になる部分はすべて契約前に解消できることが望まれます。

ステップ4 納骨

ほとんどの納骨堂では、納骨法要が執り行われます。ご遺骨を持参し、ご住職による読経のあと、納骨堂にご遺骨を納めます。

ステップ5 永代供養への切り替え

永代供養に切り替えるタイミングは契約書に盛り込まれていますが、実際には状況に合わせて流動的に対応してくれる寺院・霊園が多いようです。万が一、契約の時期を外したタイミングで永代供養をお願いしたいと思われた際には、元気なうちに伝えるようにしましょう。

納骨堂のメリットとデメリット

納骨堂のメリットとデメリットについて、一覧表にてご紹介します。

メリット デメリット
掃除などの管理がいらない お参りの際に予約が必要な施設がある
天気を気にせずにお参りできる 期日を決めて合祀になる
墓石を設けるよりもリーズナブル 親類縁者・子世代に理解を得にくい
交通の便が良い立地が多い お線香やお花などをお供えできない施設がある
宗旨・宗派不問が多い 施設が老朽化した際の対処方法が不透明
家族で代々受け継げるタイプもある

まとめ

永代供養型の納骨堂という、新しいお墓の形として注目されている納骨方法をご案内しました。

納骨堂は、特に墓地用の土地が不足している都心部に増えています。利用者側の事情としては、お墓の承継者不在・先祖代々のお墓の管理が行き届かない・子供に負担をかけたくないなど、さまざまな事情から管理しやすく交通至便な場所にある納骨堂を選ぶケースが多いようです。

今回ご紹介した内容が、お墓のことでお悩みの方にとって、少しでもお力になれれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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